目薬を正しく使用できている人は50パーセント以下とも言われています。使い方や保存方法、正しく使うことで治療効果が発揮され、副作用なども起こりにくくなります。
目薬とは
目の病気の治療や目の炎症・かゆみなどをやわらげるために、直接 目に使用するお薬です。大きく点眼薬と眼軟膏薬に分類されます。開封されるまでは無菌状態であり、正しく使用・保管することが重要になります。
使い方
【点眼薬】
手を洗う(手からの雑菌による点眼薬の汚染を防ぐ)
下まぶたを軽く引いて点眼する(特別な指示がない限り1滴で十分、容器の先がまぶたやまつ毛、目に触れないように注意)
静かにまぶたを閉じてしばらくまばたきをしないで目をつぶる、目頭を圧迫することも効果的(効果が高まることが期待できるとともに、副作用予防につながる)
あふれた目薬は清潔なティッシュ等で拭う
【眼軟膏】
手を洗う
鏡を見ながら下まぶたを軽く下にひき、チューブを少し押して下まぶたの内側に薬をつける(チューブの先がまぶたやまつ毛、目に触れないように注意。清潔な綿棒を使うのも効果的)
まばたきをせずにまぶたを閉じ、軟膏が溶けて全体に広がるまでしばらく待つ
あふれた目薬は清潔なティッシュ等で拭う
間違った点眼方法
・容器の先を目尻につけて点眼している(汚染の原因)
・点眼後に目をパチパチしている(効果減弱や副作用発生リスク)
・指示された滴数を超え、何滴も点眼している(1滴で十分、効果は変わらず)
保管の注意
・冷所または冷蔵保存等の記載がある場合は、凍結を避けて冷蔵庫で保管してください。
・光が当たると分解しやすい成分が含まれていることがあります。保存用の袋がついているものについては、袋に入れて保管してください。
・一般的に未使用のものは有効期限まで使えますが、使い始めたら約1ヶ月で破棄してください。
・防虫剤や湿布薬の近くに点眼液を置かないようにしましょう。また、油性ペンで点眼容器に直接記入しないようにしましょう。揮発成分が点眼容器を通って点眼液に溶け込むことがあります。
その他注意事項
・2種類以上の点眼薬を使用する場合は、5分以上の間隔をあけて点眼しましょう
→使用する順番によって目薬の効果が十分に得られない場合があります。使用する薬の順番については医師・薬剤師にご相談ください。
・コンタクトレンズ装用中の点眼については、医師または薬剤師にご相談ください
→点眼薬にはコンタクトレンズを装用したまま使用できるものと、できないもの(コンタクトレンズを外してから使用するもの)があります。コンタクトレンズに対応していない点眼剤の場合は、コンタクトレンズを外してから点眼し、十分に時間(5~10分を目安)をあけてから装着して下さい。
まとめ
目薬は市販薬でも販売されており、比較的身近な薬の1つだと思います。
目を守り、お薬の効果を十分に発揮するためにも、正しい目薬のさし方を身につけましょう。
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