病院や薬局で年齢・体重・生活習慣・現在服用中の薬などの情報を問診票に記載したり、医師や薬剤師から質問をされた経験があると思います。
一般的に言われるこの個人差によって、同じ薬でも効き方が違ったり、副作用が出やすかったりなど身体に対する影響は様々。情報を伝えていただくことがよりよい治療を受けるための第一歩です。
個人差とその注意点
①妊娠・授乳中の方
妊娠中の場合は時期によっても薬の影響が変わってきます。必ず医師・薬剤師に伝えてください。
状況に応じてお薬の変更や中止を検討する必要があります。
授乳中については母乳中に移行するお薬の量はきわめて少なく、問題なく飲めることも多いですが、
可能な限り影響の少ないお薬を選んだりすることが重要です。
②お子さん
年齢や体重によって薬の量や種類が決まります。適正量で薬を飲むことで効果が十分得られ、
副作用も出にくくなります。年齢は保険証などからわかりますが、体重は見た目ではわかりません。
必ず把握しておきましょう。
③高齢者
年齢とともに肝機能や腎機能の低下、体の水分量と脂肪の割合も変化することで効き目や副作用が
起こりやすくなったりします。薬によってはこれらを考慮し、年齢によって量が決まっている薬もあ
ります。また、複数の薬を飲んでいる方も増え、飲み合わせをチェックする必要があります。
④副作用やアレルギー経験のある方
同じ成分だけではなく、似た成分(化学的に似た構造)の薬も注意が必要です。また副作用の種類によ
っても飲んで問題ないかなど判断が必要になります。一度副作用の経験があった薬は、お薬手帳など
にメモしておきましょう。
⑤治療中の疾患・過去に疾患があった方
腎臓や肝臓の疾患がある方では、薬の選択や量の設定が変わります。他にも注意が必要な疾患もある
ので必ず伝えるようにしましょう。
⑥喫煙や飲酒
薬によって効き目がよくなったり(副作用が出やすい)、効き目が悪くなり(治療がうまくいかない)な
ど様々です。
⑦車・バイクの運転、危険な場所で作業される方
眠気が出やすい薬などは注意が必要になります。
まとめ
患者さまの状況を伝えていただくことで、副作用が出にくい薬への変更検討や飲み方のアドバイス、治療効果をしっかり得るための力になることが出来ます。上記以外にも注意必要なこともあります。些細なことでもお伝えください。
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