皆さんは、漢方について一度は聞いたことがあったり、飲んだことはありますか?
よくCMできいたりするけど、いつもの薬と何が違うのかわからないなぁ・・。
そんな漢方について、今回は少しだけお話しします!
〇漢方とは?
そもそも「漢方」とは、自然界にある植物や鉱物などの生薬をそれぞれ複数組み合わせて作られた薬のことを指し、普段目にする錠剤などのいわゆる「西洋薬」とは区別されます。
漢方の根源は古来の中国での伝統医学により生まれたもので、それが海を渡り日本にも伝わってきました。(西洋に対して東洋と呼ぶこともあります)
最も大きな違いは、西洋薬は体と心を【区別】し病気を絞って薬を選択するのに対して、
漢方は体と心を【1つの臓器】として考え、心身ともに改善していく方針で薬を選択する違いがあります。
たとえば・・
「頭痛がする!」
→西洋薬の場合:痛み止めを選択(例)
→漢方の場合:血流改善、ストレス改善、に効果があるとされる生薬を選択(例)
クリニックや病院での薬の選択は、処方してくれる先生により異なります。
処方箋をもらったら、調剤薬局にいらしてくださいね!
ちなみに、医学の考え方に基づき薬の作り方から成り立ちまで異なります。
漢方は生薬の複合から成るものに対し、西洋薬は化学的に人工合成した成分でできたものがほとんどです。(すべてではありません)
また、漢方の考え方としては長期的に服用し体自身の力で正常な状態に戻そうとする働きに対し、西洋薬は局所的に化学成分にて集中して治そうとする薬が多いのが大きな違いと言えます。
〇漢方を使うことのメリット!・・・デメリットはあるの?
最もわかりやすいメリットとしては、【症状があるが病名がハッキリしないとき】に使用しやすいことです。
「なんだか調子悪いけど、病院に行くほどじゃないかな・・・」
「最近疲れやすいな、免疫力をあげられるような薬はないかな?」
・・・などは漢方を使ってみるのもいいかもしれませんね。
上記のとおり、心身ともに回復することを目的とした薬を漢方の中から選択するため、症状の原因がわからなくても薬がほしい。といった場合に使用しやすいのです。
ところで、漢方は病院に行かずとも近所のドラッグストアで手に入りやすいこともメリットとして挙げられます。
セルフメディケーション(自分の健康は自分で守る)を積極的に行っていきたい方には、まず漢方を試してみるのはアリ!かもしれません。
※1
ただし、1~2週間程度経過を見ても、症状の程度や頻度が改善しない場合は、そのままセルフメディケーションを継続せず、必ず近隣のクリニックや病院を受診してください!病院受診の目安にもなりますね。
※2
漢方薬に含まれる生薬には、1日量に摂取する上限量が決まっているものがあります。
飲み合わせや重複(同じ生薬が含まれる漢方薬)など、セルフメディケーションの中で自己判断に困った際は、ぜひ薬剤師に相談してください!★
〇まとめ
漢方について簡単に触れてみましたがいかがでしょうか。
余談ではありますが漢方は漢字の読み方が難しいものが多く、なかなか馴染みの無い単語が使われていて読めないものが沢山あります…気になった方は薬剤師に聞いてみてくださいね~★
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